陰陽のバランスってなあに?/石上優 | 恵比寿のヨガスタジオ「studio GOD -スタジオゴッド-」

陰陽のバランスってなあに?/石上優
- 恵比寿ヨガスタジオ studio GOD -

    こんにちは!
    東京・恵比寿にあるヨガスタジオ、studioGODでインストラクターをしている石上優です。
     
    毎週木曜11:30〜Yin & Yang(イン アンド ヤン)
    毎週土曜13:00〜テンセグリティー・ヨガ
     
    どちらも陰陽のバランスを整えるクラスを担当しています。
     
     
    クラスごとの紹介は過去記事をご覧ください♪
     
     
     
    今回は、この2つのクラスに共通する「陰陽のバランス」についてお話します。
     
     
     
     

    「陰と陽」とは

    みなさんはこの白と黒の環状になったシンボルをご存知ですか?
    見たことはあっても、詳しくは知らないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
     
    これは「太極図」といい、陰と陽という相反する2つのエネルギーがお互いに補い合って調和を保っている状態を表しています。
     
     
    黒い部分は「陰」のエネルギーで、下降・動きが少ない・潜在的・女性的・大地に近いものなどを表します。
    白い部分は「陽」のエネルギーで、上昇・動きが多い・表面的・男性的・空に近いものなどを表します。
     
     
    この相反する2つのエネルギーはお互いに影響しあうため、境界線がS字カーブで表されます。
    黒の部分に白点が/白の部分に黒点があるように、必ず一方の性質のなかにもう一方の性質を含み持ちます。
     
     
     
    たとえば、男性がいれば女性もいます。
    しかし男性にも女性性が、女性にも男性性が必ず存在しますよね。
    そしてその「程度」は人によって、あるいは時と場合によって、移り変わります。
    どちらか一方が存在しなければ、もう一方も存在できません。
     
     
    光があれば闇があります。
    どんなにまぶしく輝いて見える人でも、見えないところでの苦労や努力が必ずあります。
    反対に、私たちがたとえどんな闇のなかにいても、そこに光の予感はきっとあるはずなのです。
     
     
    この2つのエネルギーは質は違っていても、本質的には分けることのできないエネルギーです。
     
     
     
     

    ヨガにおける陰陽

    現代で主流になっているポーズの練習をするヨガは、総じて「ハタヨガ」と呼ばれます。
    「ハタ(hatha)」という言葉は、先述したような陰陽の統合を表すもので、
     
    ハ(ha)=太陽、温める
    タ(tha)=月、冷やす
     
    という意味があります。
    ポーズをとるヨガはいろんな流派やスタイルがありますが、そのすべてで陰陽の均衡がとれた状態を目指しているのです。
     
     
     
    なにが陰陽に当てはまるかは、相対的に考えられます。
     
    上半身は空に近いため陽に、下半身は大地に近いため陰となります。
     
    頭が空に向いているとき、お腹側は前にあるため陽に、背中側は陰となりますが、
    四つんばいの姿勢でいるときは、お腹側は背中よりも大地に近いため陰、背中側は陽となります。
     
    体の深部は見えにくく潜在的であるため、表層と比べて陰となり、
    吸う息は体内に入れるため陰に、吐く息は体外に出ていくため陽となります。
     
     
     
    積極的に体を動かして、ポーズのキープ時間を短めに行うヨガのスタイルは、「陰ヨガ」や「リストラティブヨガ」といった動きの少なくキープ時間が長めのスタイルと比べて、陽の要素が強いといえます。
     
     
    ヨガのポーズ自体には陰も陽もない(両方含まれている)ので、私たちがどう取り組むかによってその程度が変わっていきます。
     
     
    では、どう取り組めば、陰陽のバランスを整えることになるのでしょうか。
     
     
     
     

    なんでも「〜しすぎ」は良くない!?

    東洋医学では何においても「〜しすぎ」は良くないと考えます。
     
    たとえば、
     
    ・10時間くらい眠りすぎた日、1日中ずーっと眠気がとれない
    ・体を動かしすぎてケガをした
    ・食べすぎて体が重くなる
    ・仕事をしすぎて眠れない、体調を崩した
     
    などなど…
    「〜しすぎ」によって起こる弊害を、みなさんもたくさん体験したことがあるのではないでしょうか。
     
     
    やっぱりなんでも「適度に」が大切なんですね。
    睡眠を取らなすぎても、取りすぎてもよくありません。
    食べなくては生きていけませんが、食べすぎもよくありません。
     
     
    頭ではわかっちゃいるけどそれができないんだ〜!というときもありますよね。
    それならば、身体で練習しちゃいましょう♪
     
     
    ヨガのポーズを練習するとき、
     
    体を休ませすぎているか/使いすぎているか
    心が内向的であるか/外向的であるか
     
    を考え、自分とは反対の要素を取り入れるとバランスが取れていきます。
     
     
     
    ふだんほとんど体を動かす習慣がない方(陰)は、動きの多いヨガ(陽)を取り入れることで、姿勢を支える筋力を養って骨を丈夫にしたり、健全で強い意志を育むことができます。
    反対に、ふだんからよく体を動かしオーバーワーク気味である方(陽)は、動きが少なくより内向的なヨガ(陰)を取り入れることで、凝り固まった筋肉に弾力が戻り、関節がうるおい、内なる感受性が育まれます。
     
    また、心が落ち込んでいてとても疲れているときには、陰要素のヨガを取り入れることで気力が回復します。
    反対に、過剰に働きすぎて心がすり減るような疲れを感じているときには、陽要素のヨガを取り入れると、混乱から解放され活力が戻ってきます。
     
     
    このどちらの方にもアプローチできるのが木曜日の「Yin & Yang」です。
    動的なヨガと静的なヨガを両方行う、陰陽MIXのクラスです。
    前半は陽ヨガで、呼吸に合わせて体を動かし集中力を高めてから、後半は陰ヨガというスタイルでポーズを長めにキープして、静かに過ごします。
    月毎に刺激を入れる体の部位と、そこに関連する精神的なテーマをお伝えしています。
    オンラインも同時配信♪おうちからも気軽にご参加ください。
     
     
    ポーズのなかで陰陽のちょうどいいバランスを探すのが土曜日の「テンセグリティー・ヨガ」です。
    体の使い方に偏りがないよう、ひっぱる力(陽)と戻ろうとする力(陰)の拮抗で安定する心身を探します。
    天地左右・表裏・すべての方向へ意識をひろげて、のびのびと動いていきます。
    「いつも力を入れすぎて緊張してしまう」「先生に力を抜いてとよく言われる」という方に、1度は体験していただきたいクラスです!
    先述したように、ヨガのポーズ自体には”陰も陽もない”ので、テンセグリティー・ヨガ流のアプローチで、自分自身をバランスのとれた状態に導く練習をしてみましょう♡
     
     
     
    実際にどんな動きやポーズがあるのかは、
    私のインスタグラムをチェックしてくださいね✌︎
     
     
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    ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
    スタジオでお待ちしています。
     

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